
こんにちは!みうみです。
私は、36歳で甲状腺を全部摘出しています。
定期通院していた病院で、甲状腺腫の細胞診をすることになりました。
喉に針を刺されるのは、自分も医療職で色んな検査を見てきているので、
怖さはありませんでした。
少し緊張した程度です。大学病院から、この病院に月何回か派遣されているドクターは、検査の時に、若い医師(研修医かしら)を連れてきました。
若いドクターが、私の喉に針を刺しました。
何か、失敗したみたいです。何度も謝られました。まったく気にしていなかったので、何が起きたかはよく覚えてません。
もう1回刺して、細胞診に提出できました。
その後のお話は こちら。
医師から、夫と私に、がんの手術が必要と説明を受けました。
夫(亡き夫)は、診察室の処置ベッドに座っていたのですが、
ドクターの話が理解できないのか、私(医療系専門職)が聞いとけばいいと思ったのか、
脚をぶらぶらさせて、ボーっとしていました。
そんなんですから、大学病院にも付き添ってくれるはずもなく、実家も遠い私は、一人で、大学病院の甲状腺外科に行きました。
はじめて会う外科医に、手術の説明を受けました。
手術や入院の説明をしますから、待合室で待っててくださいと言われ、診察室を退室しました。
首に傷を入れて、甲状腺を全部摘出するなんて・・
30代で、首に大きな傷が出来るなんて・・・
と、考えると涙がポロポロ出てきました。
やがて、看護師さんに気付かれたようです。
説明の時に、首のしわに沿って、斬るし、傷も小さく細くするから、年を取ったら、首のしわにしか見えないよと言われました。
先生や看護師さんが、泣く私に説明してくれたと思います。
夏の暑い時期に、群馬大学病院に入院して、手術を受けました。
花火を、病室から見ました。
手術は、麻酔で気が遠のいて、次の瞬間には終わっていました。
終わってから、呼吸が苦しくて、痛くて、吐き気で、身もだえして、唸っていました。
心配して無さそうだった夫も、私が鎮静剤で眠るまで、こまごまと世話をしてくれました。
一晩大変でした。
翌朝から、食事が出ました。いきなりの普通のご飯に戸惑っていたら、回診の医師が、配膳ミス?オーダーミス?に気付き、お粥に替えてくれました。
同じ病棟の個室に、ヨード治療をしている方がいました。
ただただ大変そう、大丈夫かなと、他人事ですが心配していました。
翌年には、PTAで、同じ病気で甲状腺全摘もした人と、出会いました。
彼女は、ちょっと年上の方で、甲状腺の診察で有名な病院で手術を受けました。
首の傷は、ミミズ腫れしているため、いつも何かを巻いていました。
手術中に、肺に穴が開いてしまい、手術時間も入院期間も延びたと言っていました。
執ってしまったからと、ケロリとしている私と違って、
「(10年生存率が98%でも)がんはがんだからね。」と不安そうでした。
私の首の傷は、先生たちの見事な職人技で、手術直後から目立ちません。
人には、ここだよと指さして、やっと分かってもらえるくらいです。
18年経った今の傷跡はこちら↓

のちのち、同じ大学病院の甲状腺外科に所属する先生に、「きれいに縫ってもらって良かったです」というと、
「それくらいは簡単だけどね」って笑っておられました。
「それくらい」が私には重要なことだったのです。
あの時、声を上げて、気持ちを吐露して良かったと思います。
声を上げなくても、きれいに処置してくれたと思いますが、手術に臨む私の気持ちは、とても救われたのですから。
お読みいただきありがとうございました。
甲状腺がないので、首の冷えには注意しています。冬でも室内は、コットンのスカーフで保温しています。
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